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5月のイチオシ「春を祝うハーブ」
"オルデスローエ ヴァルトマイスター"

今月は、ドイツの春を祝うヴァルトマイスターのお酒をご紹介します。ドイツは日本よりも緯度が高い為、春の訪れが5月頃になります。
ヴァルトマイスター(Waldmeister)とはハーブの名前で、英名をスウィートウッドラフ(Sweet woodruff)、和名では葉が車輪状に付くことから「くるまば草(車葉草)」と云い、日本ではこの名前にあまり馴染みがありませんが、実は日本全国に広く分布しております。
ドイツでは、新しい季節(春)の到来の喜びと感謝を表し、このヴァルトマイスターを使った飲み物を飲む風習があるそうです。ヴァルトマイスター&ビール(ベルリンの'ベルリーナー・ヴァイセ'が有名)は何と中世の頃から飲まれており、ヴァルトマイスターが入ったパンチのことは特に"Maibowl (マイボール)"と呼び「春の香り」を楽しみます。(Maiはドイツ語で5月のこと)

オルデスローエ "ヴァルトマイスター"
 上質のウォッカをベースに抽出したエキス分をブレンドし造られたハーブリキュール。バニラを思わせる甘い花の香りと爽やかな若草の香りが立ち、さっぱりした甘さの中でハーブのほんのりとした苦味が味を引き締めており、他にはない味わいです。
ロック、ソーダ割り、ビール割り、スパークリングワイン割り、白ワインで割ってイチゴを加える等、色々と楽しめます。グレープフルーツジュースとの相性も抜群です。

ヴァルトマイスター 〜くるまば草〜

アカネ科クルマバソウ属の多年草。
[ 学名は Asperula odorata、英名はSweet woodruff ]

アジアやヨーロッパ、北アフリカに広く分布しており、日本でも山地の林内に生え、高さは20〜30センチになります。茎は分枝せず、2個の長楕円形の葉と4〜8個の托葉が偽輪生(ぎりんせい)します。5月から7月ごろ、茎の先の花序に円錐状の白い花を咲かせます。
乾くと全体にクマリンの香りがあり、ドイツなどではハーブとしてビールなどの賦香料に用います。他の用途(効能)としては、防虫、めまい・貧血・嘔吐などに効果があるそうです。